本塁打ではなく単打で

先日、ある業界の重大ニュース選定会に出席した。2017年の同業界は、生産量過去最高水準、大型・話題商品が続々登場し、企業収益も概ね堅調だったのだが、選んだ重大ニュースは半分くらいが前年踏襲のようなものとなった

▼諸々ニュースはあったはずだが、振り返ってみると、これというものがなかったというか。総括すれば、平穏無事で、ロングセラーブランドを中心とする安定成長の年。業界にとっては望ましい1年だったのかもしれないが、出席者全員が何とも腑に落ちない表情となった

▼食品業界に限らないが、SNSでの拡散等により、局地的、瞬間的に驚異的な売れ行きを示す商品が増える一方、誰もが知っているような大ヒット商品は姿を消しつつある

▼今年の流行語大賞は「忖度」と「インスタ映え」。昨年の「君の名は」や「ポケモンGO」と比べ、今ひとつピンとこなかったが、ではほかに何か思い当たるか、と問われるとまったく思い当たらない。国民的な大ヒットはなかったが、単打でコツコツと点数を稼ぐ、17年はそういう年だったかと考えた。