食品新聞社セミナー 消費者惹きつける差別化とは

3氏が登壇し、差別化戦略

需要より供給が多い時代、また成熟化する食品市場のなかで、何より求められているのは、消費者を惹きつける「差別化」だ。

健康志向食品ではトクホ制度、機能性表示食品制度も「差別化」策の一環。だが、商品化例が増えれば「差別化」したはずの特徴は薄まる。

食品新聞社では、エムスリープロデューサー津田宗利氏、ハラルジャパン協会代表理事の佐久間朋宏氏、三枝国際特許事務所副所長の中野睦子氏の3名を講師に迎え「食品企業の差別化戦略」をテーマに講演会を開催した。

エムスリープロデューサー津田宗利氏
エムスリープロデューサー津田宗利氏

エムスリーの津田氏は、同社が運営する「アスクドクターズ」内の評価サービスについて説明。『医師の意見を反映する』という差別化がどう捉えられているかを伝えた。参加者からは、実際に使用した際の反応や、医師の選定基準など実用を想定した質問が飛び交った。

続いてハラルジャパン協会の佐久間代表理事は、ハラルビジネスの現状や輸出などの海外進出について説明。また、「日本はハラル認証を取得することを前提に考えすぎている」と指摘し、実際にハラル市場が求めることについて具体例を挙げながら講演を行った。

ハラルジャパン協会代表理事 佐久間朋宏氏
ハラルジャパン協会代表理事 佐久間朋宏氏

最後を締めくくった三枝国際特許事務所の中野弁理士は『食品分野における特許の現状と差別化戦略』をテーマに講演。食品の用途発明が認められ1年が経過し、より権利の重要性が増している現状について実例を交えながら説明し、出席者に「権利を取得することが自社を守ることに繋がる」と強調した。