「お~いお茶」に力強さ 飲料主力容器は上期7%増 伊藤園

本庄大介社長(伊藤園)
本庄大介社長(伊藤園)

伊藤園は「お~いお茶」の飲料とリーフ(茶葉)がともに好調に推移している。「お~いお茶」の飲料は5月の「緑茶」と「濃い茶」のリニューアルが奏功し、18年4月期上期は前年同期比3.1%増となった。この中で主力容器である525㎖と600㎖の「緑茶」は、天候不順の逆風下で健闘しブランド計を上回る7%程度の伸長率となった。

トップブランドの拡大で17年緑茶飲料市場は、05年に記録した過去最高の4千470億円規模へと拡大する見通し。4日に都内で決算発表した本庄大介社長は「17年に過去最高のマーケットと同規模になった時、伊藤園のマーケットシェアは34%で、過去最高の05年に比べ5ポイント上がっている。これだけ厳しい緑茶戦争の中でトップブランドの地位はほかに渡していない」と語った。

ただし、「毎年、各社は緑茶飲料に力を入れ、来年も各社から緑茶飲料の新商品が出される」と引き締める。「お~いお茶」の中で伸び盛りなのは「ほうじ茶」で「特に女性層に受け入れられて5年連続で2ケタ伸長し、間もなく1千万ケースに到達する」。

525㎖と600㎖の好調要因については、肩部に70本の溝を施した新型容器が好評を博したほか、「中身をマイナーチェンジして良くした」ことが寄与した。

これに加えて、CM楽曲を手掛ける「ゆず」のプレミアムライブなどが当たるキャンペーンで若年層の新規ユーザー獲得に成功。「10~30代の男女が少し入ってきてくれた」という。若年層獲得を意識した数量限定の「緑茶秋のLoversボトル」は26万ケースを売り切った。

「お~いお茶」が健闘したことで、第2四半期(8~10月)の天候不順が飲料事業を直撃するも、上期の日本茶・健康茶飲料の販売実績は0.4%増とプラスを維持した。

リーフは市場が縮小する中、上期販売実績はティーバッグ・インスタントの簡便性商品が10%増と牽引し計7.8%増となった。これにより同社のシェアは10%から17年に11%に高まる見通し。今後は「特に店頭で売られているバラ売りのお茶と包装茶のシェアをもう少し上げていくと同時に、伸び盛りの簡便性商品の市場をさらに拡大し、その中でシェアを取っていく」。

簡便性商品の売場拡大にも期待を寄せる。「大手スーパーさんでは当社専用の什器が採用され売場が広がっているのと、ドラッグストアさんでも加工食品が扱われる中で広がっている」。インバウンド需要についてはディスカウントストアや国際空港での店舗販売のほか、最近では新幹線のワゴンサービスで引き合いが強まっているという。