かどや製油、カタギ食品を子会社化 「互いにメリット」 両トップが会見

かどや製油の小澤二郎社長はこのほど、子会社化を発表したカタギ食品の片木精治相談役、髙田直幸社長とともに大阪市内で会見。今後の協業などについてそれぞれ次の通り語った。

小澤社長の話

カタギ食品さんのことは同じ業界で以前からよく知っており、私の方から今後一体になってやっていこうという相談をさせていただいた。同社は大阪の寝屋川市に本社を置き、100年近い歴史がある。家庭用の食品ごまの商売は非常に難しいが、その中で強い力を持ち、きっちりと利益も確保している。

当社は業務用の規模が大きく、家庭用は小さい。グループでやっていくメリットが互いに出る。われわれは食品ごまについて勉強不足のところがあるので教えてもらい、業務用は当社の販路を利用してもらうなど協業を進めたい。

グループに入っても自主的な経営を続けてもらう。流通部門、原料部門において互いにコストを抑え、メリットが出てくると思っている。コンプライアンスなどについても話し合いながら進めていきたい。

食品ごまはまだ伸びる余地がある。カタギさんが力を入れている有機ごまも支持する層があり、まだまだ拡大できる。われわれも地道にレシピ提案を続けており、新しい商品や使い方を広げていきたい。

片木相談役の話

私は88歳と4か月を迎えた。毎日ごまを食べているお陰だと思っている。創業者として一番心配なのは事業継承のこと。130人の従業員とその家族を含めた400人の幸せが一番に考えるべき問題だ。

今後の企業存続についていろいろ心配をいただき、かどや製油さんの好意ある理解により社号、ブランドもそのままでよいと温かい言葉をいただき傘下に入ることになった。この好意に甘えず、規模はごま粒のように小さいが、気持ちは大きく持って、グループに入って良かったと思われるよう努力していきたい。

髙田社長の話

ご縁があって、かどや製油さんと統合することになった。私自身も非常に前向きにとらえている。ある意味狭い分野ではあるが、家庭用の食品ごまではそれなりのプレゼンスがあると自負している。最大手のかどやさんと組むことでグループ全体が発展し、社会でのごまの認知度を高める力になりたい。従業員とお客さまにも非常に好意的に受け止めてもらっている。