価格正常化への期待

もやしにようやく値上げの動きが出始めた。関東のあるSMでは9月から1袋(200g)を19円から27円に値上げし、大手SMも9月から3割値上げした。もやしは原料価格が高騰する一方で、客寄せの目玉商品として販売価格の低迷が続いていた

▼今年9月、公正取引委員会は愛知のSM2社に対して、不当廉売の規定に違反する恐れがあるとして警告を行った。客寄せ競争が激化し、もやしやキャベツなど野菜6品目を1円で販売していた。この行政指導が今回のもやし値上げと直接関連するかは分からない。ただ、行政が実際に動くことの影響力は小さくない

▼青果売場の目玉がもやしなら、和日配売場の目玉は豆腐で、エリアやチャネルにもよるが常軌を逸した販売価格がいまだに見られる。不当廉売以外にも買い手の優越的地位を利用した様々な要請がある

▼中小企業庁は今年4月から下請けGメンの運用を本格化し、農林水産省も豆腐業界向けの下請けガイドラインを策定した。販売価格の正常化と商慣行の是正に向けて、これら取り組みの実効性が期待される。