J-オイルミルズ 業務用油脂で新ブランド 新たな価値創造へ

J―オイルミルズは業務用油脂の新ブランド「J―OILPRO プロのための調味油」を10月から発売した。今期からスタートした第五期中期経営計画において、「油を究め、心動かすおいしさを創造するおいしさデザイン企業へ」を掲げ、高付加価値化に向けた取り組みを加速。その第1弾となる「J―OILPRO」は、オイルならではの香りとコクでおいしさをデザインする新ブランドとして新たな価値を提案する。

同社は早くから業務用向けに「セイバーアップ」シリーズを展開。バターフレーバーやガーリック、ねぎ油など、多彩な風味油を揃え、洋食・中華・和食の幅広い業態や食品加工向けに供給してきた。このほど「セイバーアップ」を全面刷新し、今秋から新ブランド「J―OILPRO プロのための調味油」に生まれ変わった。

「J―OILPRO」のコンセプトは「料理の味を調えておいしくするオイル(調味油)」。素材そのものの香りや調理した時の香り(調理香)をオイルに溶け込ませ、さまざまな調理シーンでおいしさを引き立てる“調味油”として、業務用・加工用での展開を広げていく方針だ。

新ブランドで重視したのは、オイルならではの“香り”と“コク”。オイルは料理をおいしくすると言われるが、オイルの香りへの作用やコクが、おいしさを引き立てる重要な役割を果たしている。鼻をつまんだ状態で食事をしても、おいしくないと感じるのはそのためだ。

油脂事業部の柏原章人次長は「おいしさと香りは密接な関係にあり、多くの香りの成分は脂溶性でオイルに溶けやすい性質を持っている。オイルと香りは非常に相性が良く、さらにオイルならではのコクが加わることで、さまざまな調理シーンで料理のおいしさを引き立てることができる。『J―OILPRO』はオイルの調味機能にフォーカスし、料理の味を調える“調味油”として、お客さまとともに新たな価値を創造していきたい」と新ブランドの狙いを語る。

新ブランド第1弾「花椒油」(「J―OILPRO」)
新ブランド第1弾「花椒油」(「J―OILPRO」)
8月には新ブランド第1弾の製品として「花椒油」を発売。花椒のさわやかな香りと、ピリッとした程良い刺激のバランスが評価され、導入が進んでいる。

「花椒油」の先行発売に当たっては「麻婆豆腐」をターゲットメニューに設定し、外食の有名店からCVS、加工食品まで市場調査を実施。本場の四川料理は花椒の香りとしびれる刺激の麻(マー)と、ひりひりするような辛さの辣(ラー)という2つの辛味のバランスが特徴的で、日本人には一般的になじみがないとされてきたが、最近ではカップ麺に「花椒」が別添され、CVSでも「花椒香る」などの商品が登場。花椒は日本でも受け入れられており、香りとおいしさへの関心が高まる中で、新ブランドを象徴する商品として「花椒油」を投入。外食や加工メーカー向けの提案を強化する。

業務用市場では調理現場の人手不足が深刻化する一方、外食・中食(CVS・量販)・給食の各業態で品質向上と効率化が大きなテーマとなっている。

同社では手軽に本格的な風味をプラスし、おいしさのバラツキ軽減や調理時間の短縮化、メニューの多様化に貢献できる調味油として「J―OILPRO」シリーズの提案を強化。かける・和えるなどの風味付けだけでなく、食材の下ごしらえや煮込み料理の風味アップ、大量調理現場における調理工程の見直しや最終製品の品質向上など、さまざまな場面で“調味油”の活用を広げ、「ユーザーの課題解決に貢献していきたい」という。

「J―OILPRO プロのための調味油」のラインアップは全16品。香味油シリーズは「花椒油」「ねぎ油」「ガーリックオイル」「ソテーオニオン」など10品、バターフレーバーオイルシリーズ2品、オリーブオイルブレンドシリーズは「オリーブ&バジル」「オリーブ&ガーリック」など4品。容量は各1000gエコボトル×6本入り、バターフレーバーは350gPETおよび1350gエコボトル。