“ホップ”を完全な主役に ビール定義変更で新展開も サッポロ・JPB

JPB・梅原修一社長㊧とサッポロビール・時松浩取締役常務執行役員
JPB・梅原修一社長㊧とサッポロビール・時松浩取締役常務執行役員

サッポロビール傘下のジャパンプレミアムブリュー(JPB)は、ビールの新カテゴリー創造を狙うブランド「Innovative Brewer」を立ち上げ、「THAT’SHOP ネルソンソーヴィンの真髄」「同 絶妙のモザイク&シトラ」を発売。3日から関東甲信1都8県のファミリーマートサークルK・サンクスサッポロライオン一部店舗で展開している。

JPBは価格価値に頼らずビールの魅力と価値向上を目指す一手段として15年3月にクラフトビール事業に参入し、「クラフトラベル」を展開してきた。

その後、大手NBメーカーの参入などを受けて戦略を再度整理し、

①ビールの新カテゴリー創造
②ビールの新たな顧客接点創造

を掲げ、第1弾として2品を投入に至った。

9月29日に開かれた新ブランド発表会でサッポロビールの時松浩取締役常務執行役員は「ビールの大部分がピルスナーで展開されることに消費者は不満を抱いており、バリエーションがあるRTDに流出する原因になっている」と市場の現状を語り、これまでの商品などに縛られない自由な発想で「新たなビール文化の創造」などを目指すと意気込んだ。

新商品の主役はホップ。これまでもホップに着目した商品はあったが、コーヒーなど食品業界全体で原料を主役として楽しむスタイルが増えたことを背景に、ホップを完全な主役にし、その魅力を最大限生かしたフレーバーホップビールに仕上げたという。

既存ビールの選び方はブランド、価格とピルスナーなどといったビアスタイルの組み合わせだったが、新カテゴリー登場で新しい選び方が提案できるとしている。

30代以上で感度の高い層がターゲットだが強くこだわらない。販売地域は状況次第で拡大を検討する。「モザイク&シトラ」はサッポロライオンで樽生10ℓを展開する。予定販売価格は350㎖缶288円、サッポロライオンでは420㎖750円。

CVSで展開した理由についてJPBの梅原修一社長は、消費者が簡単に接触できるようにするためだとし、高付加価値商品を購入する層と店舗近隣者のデータをマッチングした広告投入を試みるとした。

時松常務は来年のビール定義変更により、これまでと違うチャンスが来ると語り、梅原社長も「変更を見据えてフレーバーホップ以外の新たなビールカテゴリーも提案していきたい」と意気込む。