ヤオコー、ベーカリー強化 本格派の食事パン「チャバタ」

ヤオコーは自社直営のインストアベーカリー「PINO」で、モンディアル・デュ・パンの世界チャンピオン、エッツオ・マリナート氏監修による食事パン「チャバタ」を発売する。このほど来日したマリナート氏は23日(川越南古谷店)、24日(ららぽーと富士見店)に焼きたてパンのデモンストレーション・試食会を実施した。

世界的なパン職人・マリナート氏とのコラボにより、インストアベーカリーの強化につなげるもの。マリナート氏は世界各国でパンの監修を行っており、日本では初のタイアップとなる。ヤオコーは毎年、イタリア研修を実施する中で、本場の食事パンを導入したいとの想いから今回のコラボが実現した。

エッツオ・マリナート氏監修による食事パン「チャバタ」(ヤオコー「PINO」)
エッツオ・マリナート氏監修による食事パン「チャバタ」(ヤオコー「PINO」)
マリナート氏監修による新商品は3品(チャバタ、ピザ、サンドイッチ)。マリナート氏の指導を忠実に再現した長時間発酵生地をベースに、チャバタやスティラータ(チャバタピッツア)、チャバタサンドを開発した。イタリアではチャバタは毎日の食卓に並ぶ定番のパン。須長直樹インストアベーカリー担当部長は「本場イタリアの豊かな食事パンを当社のインストアベーカリーで紹介し、豊かで楽しい食生活を提案していきたい」と意気込む。

「マリナート氏の技をしっかりと再現した商品に仕上げていく」ことを最優先とし、当面は旗艦店の南古谷、ららぽーと富士見の2店のみで販売する。店頭価格は100円台後半からを想定。前日から店内で生地を仕込み、店舗で焼き上げるスキームだが、技術ノウハウを蓄積した上で、今後はデリカ生鮮センターで生地を作り、各店に配送する仕組みを確立し、導入店舗を拡大していく方針だ。

石塚孝則デリカ事業部長は「CVSなど他業態のベーカリーのレベルも上がっている中で、直営インストアベーカリーの技術力をさらに高め、お客さまにより満足度の高い商品を提供し、豊かな食卓提案につなげていきたい」とした。朝食、昼、夜の各シーンで楽しめる食事パンを重要カテゴリーに位置づけ、マリナート氏とのコラボを機にさらに差別化を打ち出す。

量販店のインストアベーカリーは人手不足が続く中で採算確保が課題だが、イートインコーナーの拡大も背景に需要は拡大傾向にある。売場作りの面では菓子パンがメーンだが、ヤオコーでは名物商品のカレーパンや食パンなど「食事パンの需要が増しており、構成比は3割に近づいている」という。

リテールの専門店では、食事パンをメーンにする店も増加している。ヤオコーでは「チャバタ」を食事パンの柱商品に育成することで、インストアベーカリーのブランド強化と新たな需要拡大につなげていく構えだ。ヤオコーは年内に浦和パルコ店(旧大丸浦和パルコ店跡地)への出店が控えている。駅ナカや百貨店との競合が予想される新立地ではベーカリーの注目度は高く、今後の展開が注目される。