乳酸菌新時代 チルドからドライへ

カテゴリ―横断の動き加速

キリングループとカルビーは1日、キリングループの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合したポテトチップス「ぽいっと!ナッツソルト味」(10月2日、CVS限定)を発表した(既報)。乳酸菌はこれまで、ヨーグルトや乳酸菌飲料といったチルドカテゴリーを中心に活用されてきたが、キリングループの本格参入を受け、既に各種ドライ商品での活用が進む「シールド乳酸菌」(森永乳業)、「乳酸菌T001」(ロッテ、日東薬品工業)を含め、温度帯やカテゴリーを超えた活用が広がる見通しとなってきた。

現在、乳酸菌(ビフィズス菌含む)を活用した食品で最大のカテゴリーを形成しているのは、市場規模が4千億円前後まで成長したヨーグルト。牽引役は明確なエビデンス(科学的根拠)を持つ乳酸菌等を配合したプロバイオティクス(機能性ヨーグルト)だが、1日、「プラズマ乳酸菌」を配合した新ブランド「iMUSE(イミューズ)」を発表したキリングループは、ヨーグルトや飲料への活用に加え、医療機関への新たなチャネル開拓やグループ外企業とのパートナーシップなどを通じ、「プラズマ乳酸菌」素材の展開を拡大していく考えを明らかにした。

ヨーグルトや乳酸菌飲料以外での乳酸菌の活用という点で先行しているのは森永乳業。同社の「シールド乳酸菌」は「加熱殺菌菌体でも小腸の機能に働きかける」「無味無臭に近く食品本来の味わいを損いにくい」という特徴を活用し、これまでに150社を超える企業に供給され、同乳酸菌を配合したみそ汁、ふりかけ、パン、納豆、グラタン、スパゲティ、ドレッシング、チョコレート、キャンディーなどが商品化されている。

6千500億円とされる乳酸菌市場は過去5年で、その規模を約20%拡大させた。生活者の根強い健康志向なども背景に、今後もヨーグルト、乳酸菌飲料を中心に安定期成長を続けるものと予想されているが、さまざまな食品に配合されることで使用機会が増えることは確実。

乳酸菌は乳由来、植物由来を含め、現状、その働きはいまだ解明途上で無限の可能性を持つ。今後、研究開発のさらなる活発化が期待される。

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