ポテチ騒動とスナック業界

近年の大雨災害による馬鈴薯の不作が、スナック業界に与えた影響は多大であった。カルビーと湖池屋の2強が原料の手当不足でGW前後は欠品の売場が問題化した。

▼そこで見えたことが幾つかある。ポテチの穴埋めにスーパーは代替スナックの提供を求めたが、ほとんどの企業が応じられなかったことだ。今や年間の生産計画に基づき販売するメーカーは、急な要請に応じられる体制にない。原料や包装資材、人の手当てまで含めて、瞬発力が菓子メーカーから減退している。

▼加えて、スナックの王者であるポテチの存在感の大きさ。代替商品は急場しのぎに過ぎず、いずれポテチの復活は目に見えている以上、各社とも既存取引先を最優先に回った。それにポテチ全部がなかったわけではなく、特にPBは回転率が上昇し利益率が向上したのでは、とも言われる。

▼一方、GW後はポテチアイテムを見事にコーン系、コメ系のスナックで埋め切った売場が現出した。みそ・醤油など基礎調味料ではこのような対応はありえず、菓子は必需品ではなく嗜好品であることを改めて痛感させる出来事でもあった。