飲料TODAY 茶産地育成事業

伊藤園 茶産地育成事業 堀口園

契約栽培の先駆企業・堀口園
経営の安定と設備投資計画

伊藤園は、契約栽培と新産地事業からなる茶産地育成事業を通じて高品質な国産緑茶原料の安定調達と生産の効率化に取り組んでいる。

茶産地育成事業の茶園総面積は16年の時点で1千226ha。そのうち、新産地事業が約400ha。また、残りの契約栽培のうち最大規模を誇るのが鹿児島県東部の志布志(しぶし)市に位置する堀口園となっている。

堀口園の堀口常弘社長は、伊藤園に71年に入社して仕入部に所属し84年に産地問屋として独立。7月10日取材に応じた堀口社長は「伊藤園さんとは40年以上のお付き合いがあり、本庄正則前会長(故人)と本庄八郎会長には大変お世話になり感謝している」と語る。

独立当初は二番茶以降の夏場が赤字続きで経営は不安定だったが、06年に伊藤園との契約栽培を始めたことで経営は順調に拡大。荒茶を新鮮なまま真空パックにできる自動真空機、大型冷蔵庫と、大量の茶葉を管理するためのインフラを徐々に整えていった。

一方、国内の荒茶生産量は8万tまで減少し、茶園面積も全国で毎年400~600haが減少。荒茶の販売価格も下落傾向にあり廃業も後をたたないという。こうした中で、伊藤園の新産地事業は年々拡大し、農業の発展や地域活性化に寄与するビジネスモデルとして注目を集めている。

(一部抜粋)