「ガリガリ君」タイで生産販売 ASEAN全域も視野に

赤城乳業はタイに現地法人を設立、同国の大手飲料メーカー子会社に「ガリガリ君」の生産を委託し、6月下旬から販売を開始した。将来的には現地で自社生産し、広く東南アジア各国に「ガリガリ君」を展開する考え。

同社は以前から、タイや台湾などに向け「ガリガリ君」の輸出販売を行っていたが、親日的な国民性や整備されたインフラ、また地理的条件も含めアセアンの中心的な存在であることから、同国に現地法人「Akagi Ice Asia Pacific Co;Ltd.」を設立し、昨年12月から「ガリガリ君」の販売を開始している。

今回、委託生産に協力したのが大手財閥TCCグループ傘下の大手飲料メーカー「フレーザー・アンド・ニーブ」の子会社で、当面はバンコクを中心に販売を行い、取り扱い企業と地域を順次拡大していく。

現在、タイで生産・販売を行っている「ガリガリ君」はソーダ、ゆず、白桃、ぶどう、いちごの5種類で、価格は19バーツ(約60円)。基本のソーダを中心に、定期的に新商品や新しい味を発売するという、日本国内と同様な展開を考えている。

販売戦略・マーケティングも日本での成功事例を踏襲する。「ガリガリ君」が年間150億円を超える大きなブランドに成長したのも、“真冬の札幌サンプリング”“箱根温泉湯上がりサンプリング”など話題を集めそうな場所で地道なサンプリングを継続してきたことが大きい。タイでもサンプリングにより一人でも多く「ガリガリ君」を食べてもらい、認知度を高める活動を行っていく。初年度の販売目標は1千万本、数年以内にはタイの人口と同じ6千800万本を目指す。

また、国内での拡大と並行して、タイを拠点に東南アジアのアイス市場を開拓し、海外サプライチェーンの構築を行いながら、東南アジア諸国にもカキ氷・アイスキャンディの魅力を届けたいとしている。日本特有の文化や素材、技術などを活用できる機会があれば、新たな商品も製品化していく考え。