京都にクラフトビール拠点 ジャパン・ビアを発信

スプリングバレーブルワリー・和田徹社長㊨
スプリングバレーブルワリー・和田徹社長㊨

キリングループスプリングバレーブルワリー(SVB)は、9月7日に京都市中京区に新店舗をオープンする。ビールの未来を客とともに創造する体験型のブルワリーパブ。東京・代官山、横浜に次ぐ3店目で、西日本では初出店。日本のビール市場の縮小が続く中、クラフトビール市場は20~30代の男女を中心に広がり1割増で成長する。ビールの可能性とおいしさを発信して需要喚起の起爆剤としたい考えだ。

SVB京都は、京の台所として400年以上の歴史のある錦市場の近隣に位置する、大正時代に建てられた築100年の町屋と洋館をリノベーションする。“クラフトマンシップと食、日本の美意識”をテーマに、SVB定番6種類を中心に、季節やテーマに合わせた限定品を製造。

日本有数の小麦産地である京都府亀岡市の麦、与謝野町のホップなど京都産の農作物、漬物や日本酒の酵母などを原料にした限定クラフトビールを企画する。食事は和洋、エスニックを取り入れた“和クラフト”料理を提供し、ビールとの多彩なペアリングを提供。来店客は関西在住の20~30代男女を中心に、海外からの観光客も取り込み年間7万人、初年度売上げ2億円を見込む。

SVBの和田徹社長は、このたび行われた発表会で次の通り話した。

キリンビールは1988年に京都ミニブルワリーを設立し、「京都1947」をはじめクラフトビールを提案。京都はいわば当社の原点の場所であり、一方で海外から訪れる観光客にジャパン・ビアを発信するのにふさわしい場所。

京都とクラフトビールは“伝統と革新”“職人のこだわり”“季節や旬の感覚・尊重”と共通点が多い。さらにクラフトビールを提供する店が小エリアの中ではかなり多く、さまざまな地域コラボレーションも期待できる。これらの理由で、西日本初の出店は京都しかないと考えた。京都を国内有数のクラフトビールエリアにすることで、新たなビールの魅力を発信するとともに、世界が注目するジャパン・ビールにしていきたい。

【SVB京都店舗概要】▽住所=京都市中京区富小路通錦小路上る高宮町587―2▽面積=約138坪(店舗110坪、醸造スペース28坪)▽製造能力=12㎘▽ビールタップ数=34タップ