アイスクリーム、5千億円市場目前も厳しさ続く生産現場

アイスクリーム 5千億円市場 市況

日本アイスクリーム協会の発表によると、アイスクリーム類の16年度(4~3月)市場規模は4千939億円、前年比6.3%増となり、史上最高売上高を4年連続して更新した。4つの種類区分ではいずれも前年を上回り、9つの形態区分でもすべてが前年を上回った。
 
誰もが食べる通年型の冷たいデザートとしての存在感が大きくなったことが市場拡大につながっているほか、客単価(リッター単価)をアップさせてきたことも大きな要因。

10年度の種類別区分ではラクトアイスの構成比が43%、アイスクリームの構成比が17%だったのに対し、16年度はラクトアイス32%、アイスクリーム31%と両者が拮抗するようになっている。10年度比で物量の伸びは5%増だが、金額では21%増、リッター単価は15%増だった。

自助努力の一方、SNSやインスタグラムなど情報を拡散させる社会インフラの整備も追い風になっている。「このアイスがおいしい」というツイートが雪だるま式に拡散し、発売1週間、早ければ3~4日で休売・終売となる新製品も最近では珍しくない。消費者が次は何が出るかという期待感を抱くようになったことも大きい。

ただ、7年で900億円という拡大は当然ながら生産能力・設備が追いついていない。絶好調ながら、生産面でのタイトさはしばらく続きそうだ。

(7月12日付本紙「アイスクリーム・レポート」より)