有権者軽視の代償

そりゃそうだよな―と思う。日曜日に行われた都議選で、自民党が歴史的な敗北を喫したことだ。夜の9時過ぎに自民党候補者の選挙事務所の前を通りがかったら、入り口は閉ざされカーテンも閉められ静まりかえっていた。

▼共謀罪を巡る乱暴すぎる国会運営と加計学園の胡散臭さで弱り目のところへ、防衛大臣の選挙応援での憲法違反発言や、都連会長のヤミ献金疑惑などの祟り目も重なった。いくら1強とはいえ、都民の堪忍袋の緒が切れるのも当然だろう。

▼過去2回の都議選大敗の後は、93年に日本新党を中心とする細川連立内閣が、09年には当時の民主党が自民党に代わって政権を担当した。ただ今回は受け皿がない。民進党だって自民党に負けないくらいの大敗で党首の責任が問われかねないし、都民ファーストは都政限定だ。

▼野党勢力に期待はできないが、自民党には党内野党が存在する。面従腹背を重ねてきた有力者たちの心も一気に騒ぎ始めていることだろう。あまりに世間や選挙民を軽んじる行為を重ねるとどうなるか、日本の民主主義が健全なところをぜひ見せてほしい。