“くらしお”スタート

塩と暮らしを結ぶ運動」(くらしお)がスタートした。公益財団法人塩事業センターをはじめ、塩関連業界および漬物・みそ・醤油などユーザー団体も協力している。塩にかかわる統一的な周知活動は初めての試みである

▼発端は適塩だった。適塩と一口に言っても、人によって塩分摂取の許容量が異なり、万人に明確な基準は設定できない。業界は行き過ぎた減塩傾向に歯止めをかけたいが、高血圧患者からすれば減塩が適塩となる。適塩を打ち出す難しさを痛感した

▼とはいえ誤情報は正さないとならない。例えば、夏場のマラソンなど激しいスポーツの際に適度な塩分摂取がないと体調に支障を来すケースがある。何でもかんでも減塩ではあまりに乱暴すぎる

▼近年はNHKでも真夏日には適度な塩分摂取を呼びかけるようになったが、砂糖や漬物、みそなどでは既に、一方的に健康の悪者にされない科学的な論陣を張ってきた。塩業界も長年の研究実績を蓄積しているが、業界の全体の受け皿がなく有効活用できていなかった部分がある。今後のくらしおの活動に注目したい。