「おにぎり丸」新市場拓く “具”を冷食に 広がる購入層

今春発表された家庭用冷食新商品の中で、ひと際注目を浴びたのは味の素冷凍食品の「おにぎり丸」だ。おにぎりの具を冷食で提供するという、これまでになかった新市場創造型の商品として登場。これまでほぼ計画通りで推移しており、認知をさらに進めて拡販を図りたい考えだ。

幅広いシーンで利用されるおにぎり市場は約7千900億円。うち手作り市場は2千700億円(同社調べ)。市場のボリュームはあるものの、ユーザーにとっては具の種類が限られるためマンネリ化の不満もあるとみられる。

「おにぎり丸」ではカレー、ビビンバ、餃子、豚角煮、麻婆豆腐という、おにぎりの具としては新しい素材を用いており、消費者からも好反応という。

2月発売当初の店頭回転は十分ではなかったというが、CM投入で取り戻し、3月末には計画通りの推移と上向いた。

カテゴリー自体が新しいことからCMによる認知だけでなく理解、体感の機会を創出しようとスポーツイベントや店頭でサンプリングを行い、またイベントに合わせたおにぎり教室なども開いている。

作り方動画なども公開してユーザーの利便に資しており、SNS上での拡散もみられ、またインスタグラム上では新しい作り方をしたユーザーが積極的に画像を掲載している。

購入者の多くは子供を持つ親とみられる。夫や自身の弁当用として利用する消費者も多く、広がりも始まった。

まだ評価するレベルではないが、現時点でのリピート率も低くはないとしている。また、流通側の認知も徐々に進み、アイテム数増の話もあるという。

コンセプトが新しすぎるともいわれる一方、だからこそカニバリはないとみて、炒飯、焼売に続く市場拡大型商品として注力する構えだ。