中食惣菜の生産性向上

生産性の向上が大きな課題となっている。先月には安倍総理が出席した「生産性向上国民運動推進協議会」が開かれ、トヨタが油揚げの不良率改善やキャノンがカット野菜の効率化をサポートした事例が報告された。

▼チルド包装惣菜のトップメーカー、ヤマザキは静岡県榛原郡吉田町に総合研究所を新設。6月から本格稼働を開始した。グループの開発・研究・マーケ機能を一体化し、素材から遡った良品作りの追求と生産性向上を加速させる。

▼裁縫や洗濯が手作業から解放されたように、同社では家庭の豊富なメニューを商品化することで「料理の社会分業化」を目指している。惣菜業は家庭内調理の代行業として今や社会インフラとなったが、ヤマザキの山崎寛治会長は「台所の母親の苦労を、工場で働く人に付け回すだけではいけない」と語る。

▼労働集約型の惣菜産業の生産性向上に、大企業による改善活動の共有化はもちろん、ロボット技術やIoTを活用した技術革新など、あらゆる方向からのアプローチが必要となる。「惣菜業は仲間づくり」というように、オープンイノベーションの真価が問われる。