J-オイル、倉敷工場稼働 西日本地区の大豆搾油拠点に

J―オイルミルズの倉敷工場が15日から、本格稼働を開始した。搾油工場の建設は同社にとって約半世紀ぶり、国内製油業界でも久々の新工場で、13日には現地で竣工式典が行われた。

倉敷工場は敷地面積2万8千250㎡、延床面積7千167㎡。大豆搾油の専用工場で、搾油能力は年間37万t(大豆ミール30万t、大豆油7万t)。大豆油を保管する950klの原油タンク2機と、700t容量のミールサイロ8基を備える。総投資額は117億円。

全農サイロJA西日本くみあい飼料、J―オイルミルズの3社が一体となり、国際港湾に指定されている水島港の玉島地区に新たな食糧コンビナートを建設。海側に面した全農サイロ(保管能力11万t)が原料荷役・保管を担い、J―オイルミルズは搾油した大豆ミール製品を隣接するJA西日本くみあい飼料(年間生産能力80万t)に密閉式コンベアで供給するほか、西日本地区の飼料・畜産農家向けに出荷する。大豆原油(脱ガム油)は主に海上輸送で、神戸工場(深江)に運び、精製・充填し大豆油製品として出荷する。

倉敷工場の稼働に伴って、西日本地区の大豆搾油拠点だった神戸工場(住吉)は順次閉鎖する。倉敷は最新鋭の設備を導入し、高度な安全・安心とローコストオペレーションを追求、大豆搾油の競争力強化につなげていく。

J―オイルミルズの八馬史尚社長は竣工式典で、半世紀ぶりとなる搾油工場が無事故・無災害で完成したことに感謝を述べた後、「倉敷工場は西日本の新たな大豆搾油拠点として大きな役割を担っている。全農サイロ、JA西日本くみあい飼料と連携し、高品質で競争力ある製品を生み出す食糧コンビナートを築き、今後とも飼料・畜産を支える大豆ミール製品と、価値ある大豆油をお客さまに安定供給する」と力強い決意を語った。

式典には地元自治体をはじめ、米国大使館やアメリカ大豆輸出協会JA全農グループ、工事関係者などが出席。ゲーリー・マイヤー在日米国大使館農務担当公使は「大豆搾油産業の未来への投資であり、(大豆供給を通じて)両国の友好関係を象徴する投資でもある」と語り、フードシステムの根幹を担う大豆搾油の新工場稼働を祝した。