宝歴史記念館 失敗の歴史から学ぶ

宝ホールディングス歴史記念館外観
宝ホールディングス歴史記念館外観

宝ホールディングスは創業の地である京都市伏見区に、創業90周年記念事業として社員向けに研修施設「宝ホールディングス歴史記念館」を竣工したが、その発想がユニークだ。歴史記念館だけに創業時から現代までの変遷がパネルで紹介されているが、特徴は「2つの失敗の歴史」も堂々と展示していること

▼一つ目の失敗は昭和32年にタカラビールを発売してビール業界に参入したが10年で撤退したこと。二つ目は昭和61年にタカラバービカンで飲料業界に参入したが失敗し、健康食品に事業転換したこと。同じ失敗を繰り返さないためには、社員に正しい歴史を知らせることが重要と考え、あえて展示した

▼4月から新入社員の研修が始まり、さまざまなカリキュラムを経て部署への配属が決まる。企業の正しい歴史を知ってこそ将来の企業発展につながり、賢い人材が育つ

▼2つの失敗の最大の原因は競争相手が強すぎたこと。新規事業にチャレンジすることは重要だが、競争相手を見極めることはより重要。これこそ勝てる戦いの最大に近見になるはずだ。