ナイカイ塩業 最大テーマは新膜の円滑な導入

新たに完成した水酸化マグネシウム設備(ナイカイ塩業)
新たに完成した水酸化マグネシウム設備(ナイカイ塩業)

取締役製塩部長 合田康秀氏に聞く

――まず生産の近況を教えてください。

ナイカイ塩業 取締役製塩部長 合田康秀氏
ナイカイ塩業 取締役製塩部長 合田康秀氏

合田 前年度は最終的な数量は確定していないものの、計画の15万4千tには2千tほど足りないところで着地との感触を得ている。今年度もほぼ前年横ばいの計画を立てており、残念ながら塩で伸ばす環境にはない。

今後、日本の総人口が減少していく中で、厚生労働省のデータを見ても1人当たり1日の消費量は毎年少しずつ減少しており、非食品の道路用などに関しては別かもしれないが、食品としての塩では当面上向くことは考えにくい。ちなみに道路用として1千数百tを製造した分は、年度中にほぼ完売できた。その部分では良かったと思う。

――今年度は石炭代が上がると言われています。

合田 今年度の石炭代は前年と比べて10~20ドルのレベルで高くなることが予想される。当社の石炭使用量からすると億単位の値上がり幅となり、とても喜べるような期のスタートとは言えない。今年度の目標は15万4千tを計画している。

――そうした中でナイカイさんは設備投資を継続してきましたが、今年度は。

合田 塩に関して大きな投資は予定していない。化成品では水島地区の石化企業などに供給する水酸化マグネシウムの増産設備がある。5月から試運転を開始し、それ以降に本稼働する運びになるかと思う。

(4月19日付本紙「塩版」より一部抜粋)