会津天宝醸造 英ネイチャーに掲載 玄米効果の発酵飲料商品化

エビデンスを具現化した「玄米オリザーノ」(会津天宝醸造)
エビデンスを具現化した「玄米オリザーノ」(会津天宝醸造)

会津天宝醸造はこのほど、世界で最も権威のある科学誌ネイチャーにて、琉球大学医学部の益崎裕章教授による玄米の機能性研究のエビデンスを具現化、商品化した企業として紹介された。記事は3月30日号の日本食の機能性研究特集に掲載された。

益崎教授の研究グループは、玄米に高濃度に含まれる成分γ(ガンマ)オリザノールが、人が本能的に持つ高脂肪食への欲求を抑えることを世界で初めて突き止めた。

この研究成果を基に会津天宝醸造、琉球大学医学部第二内科、福島県ハイテクプラザ会津技術支援センターの3者が、胚芽や表皮が残る玄米の発酵調整や、γオリザノールをより多く含む加工法を産学官で3年間共同研究し、「玄米オリザーノ」として会津天宝醸造が15年8月に発売した。

同商品は会津産ひとめぼれの玄米を甘酒に仕上げたストレートタイプのノンアルコール飲料で、γオリザノールを多く含んでいる。1日3食のうち白米1食を同商品に置き換えるだけで、無理なく痩せることができる。

また、益崎教授の追加研究により、ダイエット効果だけでなく腸内フローラの善玉菌増加という大きな効果が確認されている。「玄米オリザーノ」を4週間摂取した全員の善玉菌が大幅に増加した。玄米麹でつくった甘酒だけに植物性乳酸菌と食物繊維を豊富に含んでおり、糖尿病や肥満予防の効果も期待できる。

英科学誌ネイチャーは玄米発酵飲料摂取による腸内フローラ改善についても紹介している。

会津天宝醸造はみそ・漬物を製造する明治4年創業の老舗で、昨今は甘酒がヒットしているほか、「三五八沢庵」がロングセラーとなっている。福島県の農産物と食品は原発事故の風評被害で大きな影響を受けたが、会津発の玄米発酵飲料を広めることにより、福島県の農産物と食品の安全性を世界に向けて発信していく。