三生医薬 国内初、ホヤ由来の機能性素材

脳の認知機能改善効果期待

三生医薬(静岡県富士市)は脳の認知機能改善効果が期待できる素材としてホヤ由来のプラズマローゲンの提案を強化している。

プラズマローゲンは認知機能の改善が期待できると注目を集めている成分。脳を構成するリン脂質の一種で、神経細胞のアポトーシス抑制作用やアミロイドβの分解促進作用を持つ。哺乳動物のさまざまな組織に存在し、特に脳神経細胞、心筋、リンパ球、マクロファージなどに多く含まれている。

ヒトの脳内のリン脂質のうち約20%はプラズマローゲン型で、加齢とともに減少すること、またアルツハイマー患者の脳内ではプラズマローゲンが減少することから、脳の認知機能にかかわる成分と考えられている。

軽度・中等度のアルツハイマー患者を対象に行われた臨床試験では、プラズマローゲンの摂取により認知機能の改善が確認された。

健康食品、医薬品受託大手の同社は、2年前に専門の部署を設置し原料開発に注力してきたが、ホヤからプラズマローゲンを抽出(国内初)することに成功し、先月15~17日に開催された「健康博覧会」を皮切りに積極的な案内を開始している。

ホヤ由来プラズマローゲンは、脳の発達に欠かせないDHAやサラサラ成分として知られるEPAを、他の生物由来のプラズマローゲンよりも豊富に含むのが大きな特徴。

脳機能改善は機能性表示食品でも大きな関心を集めているヘルスクレーム。2025年には65歳以上の高齢者が総人口の約3割を占め、認知症患者数は約700万人に及ぶと推測される日本の高齢化社会が背景にある。

同社ではホヤ由来のプラズマローゲンとともに独自のソフトカプセル技術(特許第5878669)であるコーティング不要の腸溶性ソフトカプセル「E―カプセルクリア」での製剤化の提案に注力していく構えだ。