ミツカン 食酢の成長戦略 「おいしさと健康」で提案強化

黒酢市場、大きく伸長

Mizkanは2017年度(3~2月)の成長戦略として「おいしさと健康」をキーワードにした食酢のさらなる提案強化に取り組む。食酢市場は15年度、16年度と2年連続で拡大。特に健康イメージの強い黒酢は16年度に大きく伸長し、市場の伸びを牽引した。同社は17年度も引き続き健康機能の訴求を継続しながら、商品、メニューの提案を強化することで、食酢市場のさらなる活性化を図る。黒酢を使った調味酢・食酢飲料計4品を新発売するなど、特に黒酢関連市場の維持・拡大に力を注ぐ。田中祐之MD本部製品企画部長に、食酢の成長戦略を中心に話を聞いた。

――食酢の市場動向からおうかがいできますか。

Mizkan MD本部製品企画部長 田中祐之氏
Mizkan MD本部製品企画部長 田中祐之氏

田中 市場は15年度から引き続き好調だ。16年度も前年比110%程度で着地できたのではないか。11月から野菜価格高騰の影響を受け、手作りドレッシング、ピクルス、マリネへの使用頻度が減り、少し伸び悩んだものの、年間で言えば上期(3~8月)の黒酢の伸びが大きかった。

何が引っ張ったかと言えば、やはり黒酢だ。りんご酢も貢献したが、黒酢の市場は1・7倍くらいになっている。食酢飲料も伸び、食酢飲料市場も約110%になった。弊社の「カンタン酢」などの調味酢も好調で、市場全体を押し上げている。どのサブカテゴリーも比較的好調だった。

――黒酢の用途ですが、飲用だけでなく、調理に使う人や頻度が増えているのですか。

田中 黒酢は飲用が中心と考えてきたため、過去からの調査でも飲用を中心に調査してきたが、ブームの中で改めて使用実態を見ると、料理だけの人に飲用・料理の併用の人も含めると約9割の人が調理に使っていることが分かった。過去からのデータがないため、16年度に調理用の需要が爆発的に引っ張ったかどうかは分からない。ただし、ブームのきっかけになったテレビ番組での「酢しょうが」の情報発信は飲用以外の食べ方提案が中心で調理用の需要が広がった可能性はある。もともと広がっていたが、16年度にさらに大きく広がった可能性もある。

(3月6日付本紙より一部抜粋)