サントリーワイン戦略 プレミアム育成へ注力

サントリー 山﨑雄嗣社長

17年は104%目指す

グループ内のディストリビューターは国内104%(約400億円)、海外106%(約230億円)。ワインメーカーは国内103%(約115億円)、海外131%(約40億円)だった(為替は16年社内予算レート。仏カステル社との共同経営「GMdF」の売上げを100%で計算)。

メーカーとしても、ディストリビューターとしてもレベル向上。日本ワイン(121%)、輸入プレミアムワイン(102%)ともに成長した。また、入門編として手に取りやすいよう食連動型のワインを提案。エントリーからステップアップするのに役立ったといい、ほかから需要を取り込めたとみている。ボージョレ・ヌーヴォーでは市場が縮小する中、同社は109%と伸長。「ボジョパ」提案などでパーティー需要増を狙った。

山﨑雄嗣社長は「すべてが良かったわけではないが、昨年は十分評価できる年」と振り返る。17年は「登美の丘」を中心とした日本ワインのポートフォリオを強化。また「塩尻」を独立させて、「塩尻ワイナリー」シリーズを立ち上げ9月5日に発売する。登美の丘ワイナリーでは自園畑を最大限活用し、特に甲州の品質向上と生産量拡大に取り組む。「塩尻」シリーズでは契約農家からの調達や行政と連携して耕作放棄地で栽培するなどし、中長期的なワイン用ぶどうの質と量を確保していく考えだ。日本ワインの輸出にも注力し、シンガポール、香港に軸足を置きながら、今年は1千200㌜(4割増)を目指す。

輸入プレミアムワインでは、ブランド育成と新ブランドの投入により1割強の成長を計画する。2月21日には米国の「ダークホース」、3月28日にはチリの「サンタプレミアム」を相次いで投入し、活性化を図る。

食連動・飲み方提案も強化し需要創造を狙う。国内販売容量ナンバーワンといわれる「酸化防止剤無添加」ブランドに注力し、165万箱(104%)を予定する。2月には「氷と楽しむおいしいワイン。」を発売。味わいを濃くし度数を1%上げることで氷を入れて楽しみやすくした。3月21日には「カロリー30%offのおいしいワイン。」をリニューアルする。

業務用では、2月28日発売の「赤玉パンチ(コンクタイプ)」の取扱店数を年末までに6千店(2・4倍)に拡大。「カルロロッシ」ではロッシジョッキ提案で取扱店数4千店を目指す。

コト×モノ提案ではプレミアムフライデーを「ワインのある豊かな生活」提案の良い機会ととらえる。また、パーティーなどイベントを取り入れた提案も行っていく。