納豆 花粉症の鼻炎を緩和 市場活性化へ大型商品投入

花粉症の鼻炎症状緩和が期待できる納豆が発売される。近年、テレビの健康情報番組が増えたこともあり納豆の健康効果は広く知れわたった。それもあって最近は数年前に比べるとメディアによる需要喚起効果も弱まった。ここ数年、販売好調に推移してきた市場は昨秋以降鈍化し始めたが、新しい特徴を持つ納豆菌を使用した大型商品の投入で市場の活性化を図る。

テレビ番組によって納豆のメーンユーザーである中高年にもその健康効果はすっかり浸透した。ビタミンKの骨元気・老化防止・抗潰瘍、納豆菌の美容美肌・整腸・ダイエット・風邪予防などはよく知られる。

これらの健康・美容効果はスタンダード品でも得られると消費者は理解しており、商品の差別化にはもう一歩踏み込んだ研究・開発が必要となる。納豆の健康価値をさらに向上させるために、機能をより明確化した商品も発売されている。

タカノフーズの「発酵コラーゲン納豆」は発酵コラーゲンペプチド入りで、1パックにコラーゲンを2千500㎎配合しており、継続摂取すると角層水分量、皮膚の弾力性と柔軟性が増加し、女性の人気が高い。

ミツカンは昨年10月、特定保健用食品「金のつぶおなか元気国産小粒3P」を発売した。納豆菌K―2の働きにより腸内のビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整える。同社のもう一つのトクホ「同ほね元気」も好評発売中で、トクホ納豆のラインアップを広げることで高まる健康志向に対応している。

また、春の新商品として機能性訴求の大型商品が市場投入される。業界トップのタカノフーズは今月27日、「すごい納豆S―903」を発売する。2千種以上の納豆菌から選び抜いたS―903納豆菌を使用し、添付たれには注目素材のシールド乳酸菌を配合した。

同社研究部門のヒト試験の結果でS―903納豆菌は通年性アレルギー性鼻炎患者の粘膜免疫を向上させ、鼻炎症状を改善する可能性が示された。また、花粉症患者の鼻炎症状を緩和し、生活の質を改善させる可能性が示唆された。

納豆市場は14年8月以降、消費者の健康志向の高まりや発酵ブームの追い風を受けて好調に推移してきたが、昨秋から商品金額、購入頻度ともに鈍化している。多くの消費者が苦しむ花粉症の症状緩和が期待できる商品の登場で、市場が活性化されるか注目される。