海苔、値上げ追いつかず 高騰相場は4年目へ

今年度の海苔生産が折り返し地点を少し過ぎた。平均単価は現在14円29銭(16日時点)で、前年よりほぼ1円高(7・8%高)で推移しており、4年連続の高騰相場がほぼ決定的となっている。ここ3年は値上げや値締めを行っているが、毎年10%近く上昇する原料相場では価格改定も追いつかない状況となっている。

現在のような70億枚台の生産量は10年前から「いずれ来るだろう」と予想されていた。しかし、これほど早くというのが業界の感想だ。

今年度も最終共販枚数の予想は難しいが、昨年よりやや少ないぐらい(73~74億枚?)で落ち着く可能性が高い。相場高騰の大きな原因は海苔生産力の低下だが、これまで周期的に訪れていた豊作がないことや平年作レベルが低下していることで流通在庫が確保出来ていないこともある。その空腹状態でここ3年ぐらい入札が始まるので高値スタートとなり、それに海況の悪さ(高水温、低栄養塩、病害など)が加わりさらにヒートアップ。昔なら全国17の海苔生産県がそれなりに補完していたが、東日本大震災で宮城の生産力が低下。単県ナンバー1の有明海に面する佐賀県は今期11%減で推移している。「佐賀が採れれば豊作、採れなければ不作」と言われるように依存度は年々高まっている。

(2月22日付本紙「海苔流通版」より一部抜粋)