本当にプレミアム?

♪そうらやっぱりパパがいる 土曜日だもの そろってばんごはん――。あるスーパーで週末に流れるテーマ曲だ。意地悪な言い方だが、ここでは土曜にスーパーで働くパパや、平日にいないのはパパだけではない家庭、曜日関係なくパパがいない家庭やいる家庭――は視野の外にある。

▼今月24日に初実施される「プレミアムフライデー」。個人消費喚起が狙いとのことだが、当然の前提となるのがプレミアムなフライデーの15時以降も働くサービス業従事者の存在だ。サービス業ならずとも多忙な月末の金曜、仕事量はそのままに15時で退社をと言われても困る人は多かろう。

▼お役所的机上の空論と、大企業の典型的正社員のみを想定した経団連的発想の産物という気がする。ネーミングにも、かつて不評を買った「家族団らん法案」と同じ臭いが漂う。

▼いわば「働く時間と金を消費する時間との配分をどうするか」という“ワーク・コンサンプション・バランス”の発想による奇策だ。だがそこから脱しない限り、本物の個人消費喚起にはつながらないだろう。