「価格」から「価値」へ 新たな競争軸構築 明治 川村和夫社長

「株式会社明治は2017年、価値競争への新しい提案をしっかりさせていただく」。株式会社明治の川村和夫社長は23日、都内で開催した専門紙との新年賀詞交歓会の挨拶でこう語り、価値訴求の取り組みをこれまで以上に加速。価値による新たな競争軸の構築を目指す考えを明らかにした。

――昨年を振り返ると、商品面では新しい容器を採用した「明治 おいしい牛乳」の九州での先行発売(9月)、「明治 ザ・チョコレート」の全面リニューアル(9月)、アイスクリームの新商品で、フローズンデザートという新しい提案をさせていただく「明治 エッセルスーパーカップSweets苺ショートケーキ」を発売(12月)した。いずれも今後の明治を担う期待の新商品だが、大変順調な船出だ。

既存の商品ではヨーグルト、プロバイオティクスという当社の看板商品が継続的な成長を続けている。昨年度、プロバイオティクスは売上高1千億円(1千67億円)を超えた。今年度も大変手応えを感じている。チョコレート事業も大変順調だ。昨年11月には、メーンの本社機能を京橋に移した。明治ホールディングス、Meiji Seikaファルマとの連携をさらに強化し、グループとしての一体感をさらに強化していこうという取り組みの一環。2016年は、明治グループ100周年という記念すべき年だったが、100年という節目であるばかりでなく、事業面でも企業活動の面でも、一定の成果が残せた年ではなかったかと思っている。

2017年は「2015-2017中期経営計画『STEPUP17』」(15〜17年度)の最終年度に当たる。中計のさまざまなテーマ、課題をさらにスピードアップして解決し、総仕上げの年にしたい。次期中期経営計画(18〜20年度)に向けた準備も行っていきたい。

現在、菓子(全日本菓子協会)と乳業(日本乳業協会)、2つの業界団体の長をさせていただいている。今年、それぞれの賀詞交歓会や集まりの中で、「価格競争から価値競争に大きく競争の軸を変えていきましょう」という話をした。どちらの業界も需要は大変好調で、非常に順調な足取だが、現在の状況をさらに良くし、発展の歩みを加速させていく上で、価格競争から価値競争への転換が是非とも必要ではないかと強く思っているという話をさせていただいた。

世の中全体が不確実、不透明と言われる時代であればあるほど、われわれ業界人は、新しい価値、新しい需要を生み出していく気持ちを強く持って行動していかないと、時代の波に飲み込まれてしまうという危機感を含め、そういう話をした。価値による新しい競争の軸がしっかり出来上がれば、(2017年は)菓子、乳業それぞれの業界にとって大変良い年になるのではないかと強く確信している。われわれ明治も、価値競争への新しい提案をしっかりさせていただく活動に、いままで以上に邁進したいと強く思っている。