アイスクリーム 大方の予想覆し 前年実績維持か

昨年の15日に「マツコの知らない世界」でアイスが取り上げられ、放映以降は20%増程度で推移したアイスクリーム市場。このため12月はかなりの前年割れ必至というのが大方の見方だったが、15日までの貯金や大型新製品の投入、またCVSでの高額アイスの品揃え強化などがあり、ほとんどのメーカーが前年実績を確保して着地しそうだ。

一番数字を伸ばしているのが明治の20%増。業界№1の売上を誇る「エッセル」に、苺の果肉入りソースやクッキーなどの素材を重ねショートケーキをイメージした高級バージョンの「エッセル・スイーツ」(220円)を投入、TVCM放映と相まってほとんどのCVS、SMで採用となったことが大きい。ロッテアイスも冬の定番「雪見だいふく」が5〜6%増と順調なところへ、「レディーボーデン」や「爽」の動きがよく8%増での着地を見込んでいる。森永乳業(昨年12月20%増)や、森永製菓(同30%増)も何とか年並みが見えてきた。いずれも15日までの貯金に加え、森永製菓は「ジャンボ」が厳しいもののCVSの留型が健闘し、森永乳業も先週末のテレビで「パルム」が取り上げられたことで発注増が期待できる。江崎グリコはマツコ効果の恩恵が少ないメーカーだったうえ、主力商品の「パピコ」「アイスの実」が冬でも定番を維持する流通が増え前年を維持できそう。

ハーゲンダッツだけが、発売2週間でほぼ完売した「華もち」が今年はない分20〜30%減と厳しかったが、「ミニカップバニラ」などの定番が堅調なことに加え、新たな切り口で登場した「デコレーションズ」が好調で10〜20%減程度で着地する可能性が出てきた。このため、市況全体も前年を維持しての着地という展開になってきた。