逆光線 - どんでん返しの2016

2016年も残すところ5日。振り返れば、年始めには思いも寄らなかった出来事ばかり。それも年末の常か

▼来年4月に予定されていた消費税増税は、首相が「断じてない」と大見得を切っていた再延期があっさり通った。選挙のたびに2度までも朝三暮四のサル扱いされた有権者は、たかだか2年半の増税先送りを嬉々として受け入れた。粛々と進んでいた築地市場移転も、土壇場のドタバタ劇で頓挫。だがそんなことも、もはや記憶から遠ざかりつつある

▼世界に目を移せば、英国では国民投票前日まで否決されると楽観視されていたEU離脱が決まり、米国では泡沫候補扱いだったトランプ氏が、下馬評を覆して大統領の座を射止めた。「トランプ当選なら株価もドルも大暴落」の予想も大ハズレ。120円で始まったドル円相場は6月に100円を割り込み、再び120円に接近する。降って湧いたトランプ景気に、わけもわからず躍らされる猫や杓子たち

▼まるでマンガを見ているような気分にさせられる。来年の今ごろも「まさかあんなことが」と振り返る年の瀬となろう。