サントリースピリッツ 各志向に合わせたRTD プレミアムで需要を創造

近年のRTD市場は、焼酎、ワイン、ウイスキーなどの本格酒類やビール類からの流入で拡大の一途をたどっている。15年は前年比109%と伸長し、今年は110%予想。中でもサントリースピリッツのRTD事業は市場を上回る113%での着地を見込んでいる。

「-196℃ストロングゼロ」は、甘くないシリーズでの提案強化で食中需要を獲得し、今年は115%ほどの予想。「ほろよい」はリニューアル効果などで過去最高売上を更新し、118%を見込む。プレミアムとしての付加価値を提案した「こくしぼりプレミアム」は250%と大幅な伸びだ。

同社は市場に既存層の“ストロング志向”と“ライト・定番志向”に加え“本格・こだわり志向”が新規層として流入しているとみており、それぞれに対応する商品を開発、訴求し、RTD市場のステージアップを牽引したいとしている。  高アルコールRTD市場規模が約5千690万ケース(同社推計)と見られる中、半分以上の3千150万ケースが「ストロングゼロ」。佐藤晃世RTD部長によると食中に求める嗜好として「しっかり果実感派」と「本格・甘くない」派の2つが存在。これに応えるよう果実をしっかりしたレモン・グレープフルーツと、甘くないビターレモン・DRYの両軸戦略で食中需要の拡大を狙う。

「しっかり果実感」ではALC.9%の飲みごたえと共に、果汁に加え果実まるごとの浸漬酒を使用した「-196℃ストロングゼロ ダブルレモン」など通年商品5種をリニューアルし12月中旬から、「同葡萄ダブル」を来年2月7日から新たに発売する。

付加価値の高い“プレミアムRTD”市場は115%程度で伸長しているとみられ、やや高価であるものの本格酒類に比べて手軽な酒類として認識されているという。同社では伸長の可能性があるとみてリニューアルと新商品投入を行う。

また業務店でレモンサワーが拡大していることから「こくしぼり」で初のレモンフレーバー「同ぜいたく檸檬」を来年1月31日に投入。事前調査では購入意向が8割を超えたという。SM店頭でもプレミアムコーナー化を目指す考えで、同ブランドとして新たにCMを投入する予定だ。

レモンフレーバーは「ストロングゼロ ダブルレモン」「同ビターレモン」「こくしぼりぜいたく檸檬」と3アイテムが揃った。1つの果汁でも多様なユーザーに対応できる態勢が整い、来年のRTD市場の牽引役を目指す。