キユーピー 卵白由来のリゾチーム ノロウイルスを不活化

キユーピーは、東京海洋大学食品微生物学研究室との共同研究により、加熱変性した卵白由来のリゾチームが「新型ヒトノロウイルス」を不活化すること、アジア圏での感染事例が多いA型肝炎ウイルスにも効果があることを確認。これらの研究について、第112回日本食品衛生学会学術講演会(会場:函館国際ホテル/期間:10月27-28日)で発表した。

卵白リゾチームは、卵白中に含まれる抗菌作用を持つ酵素。同社はこれまでに、加熱変性した卵白リゾチームが1種類のヒトノロウイルスを破壊し不活化することを明らかにしている。ヒトノロウイルスは、遺伝子型が異なるものが複数種存在し、新しい遺伝子型のノロウイルスが出現することによる、感染の拡大も懸念されていまる。今回の研究では、14年冬ごろから日本国内で感染事例が増え始めた遺伝子型(GⅡ.17)を持つ、新型ヒトノロウイルスの不活化効果を調べた結果、加熱変性卵白リゾチームが、GⅡ.17を不活化させることを確認したもの。

また、世界に広く分布するA型肝炎ウイルスの不活化効果も確認した。日本国内での感染症例は毎年500人程度であまり問題視されていないが、アジアでの発症例が多く、世界では流行が懸念されるウイルス感染症の一つとなっている。