ごま相場 急騰の可能性 インド不作、中南米も減産

ごまの国際相場が再び上昇する可能性が現実味を帯びてきた。主要生産国であるインドのニュークロップが大幅な減産見通しとなったため。残留農薬の問題で日本はインドから輸入していないが、国際相場が上昇すれば影響は避けられない。食品ごまの主要な輸入先である中南米諸国も生産量の低下が予想されており、今後の原料価格高騰が危惧されている。

ごま相場は12年から上昇が始まり14年まで高値で推移していたが、15年半ばから軟化し安値が続いていた。中国のごま消費拡大を筆頭に世界的なごま需要は引き続き拡大しているが、主要生産国の収量が安定していたこと、アフリカ諸国でのごまの作付けが拡大したことなどにより昨年度の相場は下落傾向にあった。

輸入商社の予測では、インドのカリフクロップ(モンスーン期作付)の収穫量は、前年の半分以下の不作になると見込まれている。作付時の異常な乾燥と生育時の大雨による種子流出などで天候不順で単収が大幅に低下した模様だ。また、パラグアイやグアテマラといった中南米諸国では生産意欲減退や競合作物への転作により生産量の低下が見込まれている。一方でナイジェリアやエチオピアなどアフリカ諸国の生産量は拡大する見込みだが、アフリカ産のごまは多くが搾油用に使用されるため、16-17シーズンの食品ごまの原料事情は厳しくなりそうだ。