逆光線 - プロ棋士と将棋ソフト

プロ棋士 将棋ソフト ソフト不正使用疑惑

ソフト不正使用疑惑で将棋界が揺れている。トップクラスの九段のプロ棋士が、対局で将棋ソフトを使用したとして出場停止処分を受けた。これに対してカンニングなどしていないと反論し処分の撤回を求めている。第三者調査委員会が設置されたが、実際にソフトを使用したかどうかを明らかにするのは不可能だろう

▼こんな事態になったのは近年の将棋ソフトの急激な進化が原因。将棋ソフトの実力は驚くべき速度で進化し、あっという間にプロを凌駕したが、プロよりも強いソフトが出現することを想定していなかった

▼プロ棋士として人間よりソフトの方が強いという現実を認めたくない心情は理解できるが、海外でチェスのトッププロのソフト不正使用が発覚しており、将棋界でも十分起こり得ることは想定しておくべきだった

▼昨年亡くなられた河口俊彦七段は将棋エッセイストとしても著名で、将棋界の体質について「ルールがあって、それに従うのでなく、人に合わせてルールを作るのだ」と解説していた。何か事が起こってから対応する体質は“他山の石”としたい。