カリフォルニア産レーズン 16年産は品質良好

今期の需給動向はサン・メイド社に聞く

健康性やおいしさ、そして素材としての値頃感からも支持の高いレーズン。最大産地のカリフォルニアでは近年、干ばつによる生産への影響が懸念されてきたが、今春にかけてはエル・ニーニョの影響から雨量に恵まれ小康状態に。16年産の品質はおおむね良好な見通しで、一層の利用拡大が期待される。最大手パッカーであるサン・メイド・グロワーズ・オブ・カリフォルニアの内藤智規副社長、同社の日本代表事務所を務めるタントの田川和雄社長に、産地や需給の動向を聞いた。

–カリフォルニアの近年の生産状況は。

田川 1〜2年前までナッツ類が高騰を続けてきたことでレーズンからの転作が進み、作付面積は縮小が続いてきた。しかし、そのわりには生産量は減っていない=グラフ参照=。なぜかと言えば、第一に白ワイン用の原料に仕向けられるブドウの量が、チリからのワイン原料の輸入増加にともない減少傾向にあり、その分がレーズンに回ってきている。また従来の手摘みに代わり、機械収穫やDOV方式による生産が増えて単収が拡大している。この2点が主な要因だ。

内藤 現在のカリフォルニア州の法律では最低賃金は10・5ドルだが、5年後までに段階的に15ドルにまで引き上げることが決まっている。加えて、労働者の確保がなかなか難しくなっているという問題もある。だから人手がかからず人件費が少なくて済むDOVレーズンは、今後ますます増えることが予測される。生産量の比率で言えば、今は30%以上がDOVになっている。

(11月7日付本紙より一部抜粋)