外食企業、海外進出加速 国内市場の縮小見据え

外食企業の海外進出が加速化している。人口減少により国内外食市場は縮小が見込まれており、将来に向けた成長戦略として、人口が増加し中間層が拡大している東南アジアやアメリカに熱視線を注いでいる。

現地企業とのフランチャイズ契約で海外展開を進めているグルメ杵屋は先月、インドネシア・ジャカルタにうどん業態「麦まる」を出店した。同社の海外店舗としてはマレーシア、アメリカ、香港に次ぐ4か国目。商業施設内への出店で、国内同様、店内で小麦粉から製麺したうどんを提供するセルフスタイルの讃岐うどん専門店となる。

一蘭(福岡市博多区)は10月19日、アメリカ・ニューヨークにとんこつラーメン専門店「一蘭」をオープンする。国内でも1店舗しかない工場併設店舗で、現地の食材を使用して国内店舗と同じ味を実現した。現地の食材を使用するため、国内店舗で790円で提供しているとんこつラーメンが18・9ドルと高めの価格設定になっている。ニューヨークではラーメンブームが起こっており、日本風ラーメン専門店が多くオープンしているが、平均価格は15~16ドルで極端に高いということはない。店舗併設の工場からは数店舗分の商品供給が可能で、アメリカ国内で店舗展開を目指すほか、来期中には台湾への出店も予定している。

王将フードサービスは台湾に子会社を設立し、来年3月までに「餃子の王将」を出店することを決定した。同社は中国・大連に数店舗を出店していたが、採算に乗らず昨年撤退を決定した。日本の中華料理業態として再び中華圏でチャレンジする。

これまでの例とは性質が少し異なるが、トリドールホールディングスはイギリス・ロンドンに出店する。月桂冠、チョーヤ梅酒、日本食品販売、レストラン運営を行う現地企業のジャパンセンターと共同で運営会社を設立し、ロンドンで和食レストラン「酒蔵」を11月にグランドオープンする。「酒蔵」は日本食と日本酒・焼酎・梅酒・国産ワインなど日本の酒の魅力を海外に紹介するため、世界中から人が集まるロンドンのメイフェアー地区に店舗オープンするもの。支持が得られれば出店国を拡大していく。

インドネシア・ジャカルタ 「麦まる」
インドネシア・ジャカルタ 「麦まる」