逆光線 ― 穀物相場の行方

大豆、菜種、小麦、トウモロコシなど主要穀物は豊作が見込まれている。国際相場は小麦が10年ぶり、トウモロコシが7年ぶりの安値となり、大豆・菜種の油糧種子も軟化傾向にある

▼為替も円高傾向で食品産業にとってコスト面ではプラスだが、消費低迷によるデフレ傾向が強まっており価格引き下げへの警戒感は根強い。「上げは時間を要するが、下げは一瞬」。昨年はコスト上昇分をカバーできずに苦労しただけに、先安感が強まる中で適正価格の維持は今後の課題となりそうだ

▼主要穀物が豊作となる中、16年産のコメ価格は上昇傾向にある。飼料用米の転作が進み、主食用米の需給は引き締まっている。9月末の作況指数は103で当初予想を上回り、流れが変わる可能性もあるが、中食・外食ユーザーは業務用米の値上がり懸念は強い

▼今月から輸入小麦の売り渡し価格は平均7・9%引き下げられた。農水省の試算では小麦粉はキロ6円、パン1斤0・7円、中華そば0・4円程度下がるという。年明け以降、製品価格への影響とともに、コメ消費の行方も注目される。