ファミリーマート 商品統合、来春めどに

加工食品は年内一本化
中食部門も早期にメス

ファミリーマートは、来春をめどに商品統合を完了させる考えだ。同チェーンは、9月1日のユニー・ファミリーマートホールディングス体制発足に伴い旧ファミマとサークルKサンクス(CKS)が合併、新スタートを切った。ファミマへのブランド統合は19年2月末までに順次進めていくが、商品面については前倒しで一本化し、品質向上や仕入れ、物流などのコスト削減につなげる。特に中食は、新生ファミマの今後の成長を支える根幹部分だけに、できるだけ早期に融合を図り、統合効果の最大化を目指す。

「中食を除いた加工食品は、12月までに統合しようと思っている。すでにファミマのPBの水はCKSに入れた。無印良品も10月にCKSに一斉導入するし、ファミコレも早期に導入していく。さらに、今年のクリスマスにはCKSでもファミチキが店頭に並ぶように、前倒し前倒しで統合作業を進めていく」。13日、都内で開かれたマスコミ商品説明会で、同チェーン本多利範取締役専務執行役員商品本部長は、今後の商品統合について自身のイメージするスピード感を語った。

商品統合は、ファミマの品揃えを基本に、一部CKSの人気商品などを共有。統合効果も合わせCKS店舗、既存ファミマ店舗双方の日販向上につなげようというもの。まずは当面の目標として日販60万円を掲げる。

最大の関門となる中食部門は、現在ファミマが中食構造改革により大きな成果を収めているが、「CKSの工場は、機械設備、製造技術など、ファミマが中食改革に取り組む前の水準。今のままではファミマ商品は作れない。工場の改革なしに中食の商品統合はない」(本多本部長)として、これからCKSの既存取引先工場の精査にあたっていく構え。

「9月後半に、CKSの中食工場のトップの方々に集まってもらい、私の考え方を聞いてもらう。次には工場長や企画書、レシピ策定などに携わる実務者クラスを集め、ファミマの工場やモノづくりについて説明する。既存のCKSの工場を全部使うつもりはないが、各社・各工場、個別にどうするのかの話をしていく」(同)。

従来、CVSの統合作業は、看板やシステムを統一して、そこから商品導入していくというのがFCビジネス上の定石。特に中食部門は、大手CVSではベンダーの系列化が進んでおり、経営統合は規模や力で劣るチェーンの主要取引先が切られることを意味する。

今回の経営統合においても、ファミマとCKSの規模や実力差から、CKSサイドのベンダーや、それを通じた取引先メーカーは条件的に不利な立場にある。

そうしたデリケートな案件だけに、調整に手間取っていると、統合がどんどん先延しとなり、本来統合効果発揮のために出すべきパワーが内向きに使われ、成長を妨げる。サークルKとサンクスの合併が格好の見本だ。

そうした経緯もあってか、今回のファミマの打ち手は想像以上に早い。より魅力ある売場作りが実現できるか。その第1ステージへの道筋が見え始めた。

ファミリーマート(本多本部長)
「CKSの工場は、機械設備、製造技術など、ファミマが中食改革に取り組む前の水準。今のままではファミマ商品は作れない。工場の改革なしに中食の商品統合はない」(本多本部長)