エバラ食品 新容量の40mlを発売

さらなる価値創造へ
ポーション調味料進化

エバラ食品工業はポーション調味料のさらなる拡大に取り組む。従来の20ml容器に加え、新たに40ml容器のポーション調味料生産ラインを6月から栃木工場(栃木県さくら市)で稼働。40ml容器を採用した新容量ポーション調味料を22日から発売する。髙井孝佳専務取締役は2日の新商品説明会で「ポーション調味料の生産体制を整えて、品質、バリエーションの対応範囲を広げることで、さらなる価値創造を図っていきたい」と強調した。

同社は2013年度からポーション調味料の展開を開始した。「プチッと鍋」シリーズを中心とするポーション調味料の売上実績は同社出荷額ベースで13年度9億円、14年度18億円、15年度27億円と推移。中期的な重点課題のひとつとして「ポーション調味料のさらなる拡大」を掲げ、16年度は売上目標として35億円を目指している。

これに伴い自社の栃木工場にポーション調味料生産ラインを導入した。1月から20ml容器のポーション調味料生産ラインの稼働を開始。「容器の成型から充填、包装まで一貫した生産を自社で行っている」(髙井専務)。さらに「追加投資を行い、従来の20ml容器に加え、新容量となる40ml容器のポーション調味料生産ラインの稼働を6月から開始した」(同)。ポーション調味料によるさらなる価値創造を図る考えだ。

エバラ食品は、20mlの小容量ポーション容器で1人前の鍋つゆのおいしさを提供するため、高濃度ブレンド技術と量産ブレンド技術を活用して「プチッと鍋」を開発した。この独自のブレンド技術をベースに「プチッとステーキ」「プチッとハンバーグ」「プチッとうどんの素」といった20ml容器のポーション調味料を商品化してきたが、次のチャレンジとして、40ml容器のポーション調味料「プチッとうどんの素カレー煮込み」を開発した。

「プチッとうどんの素カレー煮込み」はうどんを加えて煮込むだけで1人前から手軽にカレーうどんを味わえる麺の素。レトルトパウチタイプや粉末タイプの課題を解決する液体タイプで、スパイス、醤油、だしの風味にこだわり、長時間煮込んだような味わい、うどんにしっかりと絡むとろみを実現した。

同社は今回、新規のとろみ原料(加工でんぷん)を導入した。濃厚な味わいととろみを表現する際、一般的なとろみ原料(同)ではポーションから出にくくなるという課題があるが、新規原料の導入により、工場での加熱ではとろみが付かず、家庭での調理の際にしっかりとしたとろみが付くように工夫した。

量産ブレンド技術に加えてホットパック技術を活用したこともポイント。風味を損なわず、とろみが出すぎない温度で殺菌・充填することで、最適な品質を実現した。また、40ml容器の厚さや容器成型・充填工程を工夫することで、輸送過程でのへこみや変形が起きにくい仕様に改良した。ポーション調味料のさらなる進化を図り、売上目標の達成を目指す構えだ。

エバラ食品 髙井孝佳専務
エバラ食品 髙井孝佳専務