チョコレート市場 初の小売金額5千億台到達

チョコレート市場動向

ハイカカオ、機能性に脚光

 チョコレート市場は2015年度、小売金額ベース5040億円(前年比3・7%増)となり、初めて5千億円の大台に突入した。今年度も引き続き伸長傾向が見込まれている。

ガム市場が11年連続でマイナスが続いているのとは対照的だ。大手5社は軒並みプレミアムタイプや機能性商品に注力し、今年度もチョコマーケットの拡大が確実視されている。

 チョコの牽引車は大袋と無垢チョコである。15年度の大袋は7・6%増、無垢チョコは8・0%増と高伸長を遂げたというデータがある。

チョコ市場において大袋は2割強、無垢チョコは2割前後のシェアを保有し、両者合わせて4割強、金額にして2千億円程度のインパクトを持ち、市場全体に与える影響力は大きい。こうした中、プレミアムチョコは昨年度売上規模300億円を突破した模様。

ここ数年、「プレミアム」「大人の」「こだわり」といったプレミアムタイプが花盛りで、引き続き高い伸長を遂げている。加えて、健康志向対応のハイカカオ系が躍進し、70億円規模に成長したようだ。これらプレミアム、健康系は200円~300円台の高価格帯が多く、チョコ全体の平均売価の引き上げにも貢献している。

 こうした中、今年の大手菓子メーカーの秋冬もプレミアム、健康志向が商品施策の大きな柱となっている。

チョコ最大手・明治は、プレミアムの代表格「ザ・チョコレート」の内容、パッケージを全面刷新して秋冬に挑む。

無垢チョコでは26枚BOXの品揃えを強化し、ミルクチョコレート90周年を大きく打ち出す。健康系市場のうち約4割のシェアを持つチョコレート効果に重点を置き、アーモンドチョコレートでもカカオ70%をアイテム化するなどハイカカオ路線を一層強化する。

ロッテは「乳酸菌ショコラ」が昨年一大ヒット商品となり、各社が今年類似商品を発売するに至るほどのブームを巻き起こした。今年は同じスイーツデイズシリーズで「おいしいハイカカオ74%」を上市。

江崎グリコは、ポッキーのプレミアムタイプ「トリニティ」や「バンホーテンチョコレート」が好調に推移する。スナックチョコ分野では新機軸「果julia」を提案する。

森永製菓は、かつてのハイカカオブーム去りし後も継続して販売してきた「カレ・ド・ショコラ」をハイカカオの中心に、今年は「カカオ70×くるみ」「同×ざくろ」などフルーツ軸を取り入れてチャレンジする。

不二家もルックブランドに「ルック・カレ カカオ70」と「ドライフルーツ」を新発売する。

ブルボンは「アルフォートミニチョコレートプレミアムカカオ70」。

名糖産業は「チョコレート週間」でカカオ73%を訴求。以上のように、ハイカカオ系は概ね70%前後が味的に食べやすいこともあって売れ筋の含有比率となっている。

これら健康系は今年のNHK「あさイチ」でカカオポリフェノールの健康機能が取り上げられたことで一段と勢いを増している。