徳用スライスチーズ 激戦模様の秋 1枚1グラム差の攻防 雪印メグが13枚で参戦

 今秋、スライスチーズ徳用タイプ(10枚以上)に雪印メグミルクが13枚入りで参戦(9月1日発売)する。徳用タイプは六甲バター(14枚)、明治(12枚)、森永乳業(10枚)などによる激戦区だが、雪印メグミルクは競争力(容量、価格)を有する商品で参戦する形だ。

 雪印メグミルクを含めた各社徳用スライスチーズの商品概要は、六甲バター182g、14枚(1枚当たり13g)、メーカー希望小売価格税別480円。雪印メグミルク182g、13枚(同14g)、同390円。明治192g、12枚(同16g)、同395円。森永乳業150g、10枚(同15g)、オープン価格。

 1枚当たりの容量を見ると、六甲バターから明治まで4社が1グラム刻みという微妙な違い。この差を消費者がどう感じるかがポイント。反面、1枚当たりの単価は、オープン価格の森永乳業を除けば、雪印メグミルクがもっとも低い1枚30円、明治約33円、六甲バター約35円。雪印メグミルクは徳用参戦に当たり、希望小売価格とはいえ競合他社の下をくぐる形となっている。

 雪印メグミルクの徳用参戦は、一昨年4月の消費増税後、徳用タイプスライスチーズのマーケットが拡大していることや、消費者がスライスチーズを選ぶ際、「枚数が多い」「家族みんなで食べられる」といった点を重視する傾向があることを受けたもの。徳用ではあるものの、既存(5枚、7枚)の「スライスチーズ」「とろけるスライス」と同じ配合とすることで、品質面での競争力も持たせた。

 こうした状況下、六甲バターは9月、10月の期間限定で「たっぷり20枚スライスチーズ」「同とろけるスライス」(内容量250g、税別580円)を発売する。1枚当たり12・5gの薄切りタイプとすることで、1枚当たりの単価を29円に抑えた。期間限定ではあるが、価格を含め競争優位に立つ形だ。

 徳用タイプではこのほか、シジシージャパンが今月7月の新製品として「断然お得 スライスチーズ」「同 とろけるスライス」(12枚入り)を発売している。PBを含め群雄割拠の徳用スライス市場、今秋は激戦模様となりそうだ