UDF新表示に 利用者の利便性向上図る

「そしゃくJAS」にも対応

日本介護食品協議会(JCFC)は8日、ユニバーサルデザインフード(UDF)マークの表示方法を変更すると発表した。これまでの1~4の区分数値を削除し、食品の状態を表す「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」という文言のみの表示に統一する。メーカー各社は順次、新表示に切り替える。

協議会では利用者が実際の商品選択で注視する点について調査を実施、検討を重ねた結果、利用者が商品選択の際にもっとも参考にしている表示は「容易にかめる」など内容物の状態を表す文言であることがわかった。新表示に変更することで、販売現場や商品を選択する際の利用者の混乱を避け、利用者がこれまで以上に適切に商品を選べるようにする狙いだ。

また、農林水産省が来月にも公示する介護食品のJAS規格「そしゃく配慮食品」(そしゃくJAS規格)の制定も睨む。介護食品は現在、学会分類、スマイルケア分類、UDF区分など様々な規格基準が複数存在しているが、新表示では「そしゃく配慮食品」規格との整合も図る。

森佳光同協議会会長は表示マーク変更について「今後の介護食品市場の変化に備えた措置。(新表示により)われわれの商品の利用者が、よりわかりやすく、安心して使ってもらえるよう努めて行く」と語るとともに、農水省が進める「そしゃく配慮食品」(そしゃくJAS規格)について「行政の立場でのこうした取り組みにより、介護食品の認知は今後、益々高まるものと期待している」との認識を示した。

介護食品のJAS「そしゃく配慮食品」は、名称通り、通常の食品と比し、そしゃく(噛むこと)に要する負担が小さい品質を備えた食品が対象。食べやすさの度合いを食品の固さに応じ、「容易に噛める食品」「歯ぐきでつぶせる食品」「舌でつぶせる食品」「かまなくてよい食品」の4区分で表示する。

食機能に問題がある人向けの加工食品のうち、「飲み込む」ことに問題がある人向けの食品の規格基準は、既にある特別用途表示許可制度で対応する。
スマイルケア食品の旗ふり役でもある農水省では、介護食品のJAS規格を制定することで、介護食品市場の裾野拡大につなげたい考え。