近づく梅仕事の季節

先日、3年前に漬けた梅酒をすべて飲み終えた。母の実家から送られた福井産の梅を使い、4~5L入る瓶で5本漬けた。晩酌はほぼ毎日欠かさないが、梅酒だけを飲むわけではないので、飲み干すまでにこれほどの年月を要する。

▼経験上、梅酒は3年ほど経過すると角が取れてまろやかな味わいになる。飲んでいる間は“梅仕事”の面倒を忘れてしまう。梅仕事とは、梅を収穫し、漬け、梅雨明けに干して梅干や梅酒、梅シロップなどを仕込む一連の作業を指す。

▼梅酒は不器用な私でもつくれるので、比較的簡単なのだろう。昨年は家内が梅干作りに初挑戦した。塩をふり、重石で梅酢を出し、梅酢に漬けて、ベランダで土用干しをする。食べられるものができたので初挑戦としては成功と言えるのではないか。

▼梅仕事に使う青梅の価格は当然作柄によって変わる。一大産地の和歌山では、今年1月下旬時点での平均着蕾数が南高梅で平年比84%となり、今のところはやや少ない。しかし、今後の気象変化で作柄は大きく左右される。もし豊作になったら、今年は梅酒を仕込もうか。

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