白子のり 6月1日出荷から1~8%値上げ

白子は1日、海苔製品全般を希望小売価格の1~8%値上げすると発表した。理由について「今年度の海苔養殖は近年まれにみる大凶作となり、特に家庭用海苔向けの仕入価格が大幅に上昇。物流費、人件費も上昇している」としている。

海苔業界の値上げは一昨年までの4年間で海苔原料の平均単価が約50%高騰する中で各社が断続的に行い、昨年は相場も少し落ち着いたこともあり見送られた。しかし、今年度の海苔養殖は46年ぶりの大凶作が確定する中で平均単価も再び上昇。一昨年に迫る高騰ぶりを見せている。その中で白子が第一声を上げた格好だ。

恐らく他社も追随することになると思われるが、発表や実施時期などは未定。また、商品幅も全品または一部実施なども含めて検討中と思われる。特に一昨年に大々的な値上げを実施したこともあり慎重論もあるが、当時から上昇していた物流費や人件費の高騰分は未転嫁だった。今回の値上げはそうした総合的なコストアップ対応の意味も強くなっている。