100周年のカルピス 創業者ゆかりの小城市と振興プロジェクト

アサヒ飲料九州支社(福岡市博多区、上畑多弘支社長)は3月27日、小城市役所(佐賀県小城市)を表敬訪問し、「カルピス」100周年施策として「小城市振興プロジェクト」を始動する意向を示した。同社と小城市とは長い年月をかけた深いつながりがある。

小城市出身の書家・中林梧竹氏は明治31年(1898年)に自身が書いた書「鎮國之山」を陽刻した銅碑を富士山頂に建立したが、たび重なる落雷などにより銅碑は破損し倒れてしまっていた。同氏の書を崇拝していたカルピスの生みの親・三島海雲氏が昭和42年(1967年)に銅碑を修復し再び山頂に建立した。三島氏が銅碑再建の同時期に制作した銅碑を小城市で譲受し、小城を見渡せる天山8合目に設置。平成26年(2014年)には銅碑の除幕式を行っている。

今回はカルピス発売100周年施策として小城市とタッグを組んでさまざまな施策を行う予定となっている。

上畑九州支社長は「私どもの看板商品のカルピスはお陰さまで1919年7月7日の発売から今年でちょうど発売100周年を迎える。小城市さまとはこれまでのご縁があり長いお付き合いをさせていただいており、100周年施策として振興プロジェクトを進めさせていただく運びとなった。この施策を次の100年につながる取り組みにしていきたい」と意欲をのぞかせた。
なお、施策の詳細については4月の九州版で紹介する。